今回、キヤノンの「PowerShot SX170 IS」を購入しましたので、レポートしたいと思います。
実は、以前からこのシリーズ、気になっていました。
前モデル「PowerShot SX160 IS」までの機種は、意外と人気がある機種でしたし、マニュアル撮影ができて楽しそうだったから。
ところで、なぜ人気があったのでしょうか?
「PowerShot SX シリーズ」人気の理由は
たぶん、そのその理由は3つあると思います。
1 低価格なのに「マニュアル露出」ができる
つまり、「P」などのオートだけでなく、「Av」(絞り優先)とか「Tv」(シャッター速度優先)ができるから、操作する楽しみがあります。もちろん、自分の意図した写真を撮りやすいというメリットもあります。
2 低価格なのに高倍率ズーム
前モデルも、そしてこの「PowerShot SX170 IS」も光学16倍ズームという、なかなかの高倍率ズームです。
3 単三電池が使えたこと
先代の「PowerShot SX160 IS」は、単3電池2本仕様でした。
実は、デジカメの購入を検討される方で、乾電池が使えるモデルを条件にする方はけっこういらっしゃいます。もし、何かのときに電池切れがあっても、乾電池が使えたらコンビニで買ってそのまま使うことができます。
それから、エネループなどの充電電池は、デジカメの専用電池と比べて安価です。しかも、そのデジカメの製造が終了しても、入手が容易です。
でも、今回レビューする「PowerShot SX170 IS」は、単三電池ではなく、専用の電池となってしまいました。ネット上では、残念がる書き込みが多く、確かに私もそう思うところもありました。
でも、これについては個人的にはデメリットでは無かったので購入したわけです。理由は後で述べることとします。
PowerShot SX170 IS の外観
それでは、どんなカメラなのか、外観から見ていきましょう!
まずは、パッケージ。
そして、取り出してみると、本体はこんな感じです。
こちらは、背面です。キヤノンのコンパクト機らしい整然としたボタン配置。
上からの写真です。
「AUTO」だけでなく、「Av」「Tv」「M」までもある。本格的に撮影したいなら、こうしたモードが揃っていることは大切。
電池とメディアを挿す部分。
手前がリチウム電池を入れるところ、奥側がメディアを挿すところ。
フラッシュは、ごらんのように跳ね上げるタイプ。これだと、フラッシュの位置が高くて撮影に好都合なことが多いかな。もっとも、これくらいだと大したアドバンテージではないかも?
起動してズームしたところ。いや、ズームはしてなくて、起動しただけかな。
このモデル、起動はけっこう速く、高倍率ズームなのに、わずか1.7秒で起動します。
ただし、ズームには多少時間がかかるし、いっぱいにズームした状態から電源オフには多少時間がかかる感じですね。
付属品のなかの「充電器」と、「専用電池」です。これについては、下で説明しています。
PowerShot SX170 IS のズーム性能は
これは、16倍だからと説明するよりも、実際に写した画像でご確認ください。
広角端です。
ちょっと望遠側にズームしたところ。
もうちょっとズーム。
望遠端までズームしてみました。
ここから、さらにデジタルズームという手もありますが、画質が多少劣化するのでここのでにしてみました。
それぞれの画像は、約800万画素で写したものを約200万画素までリサイズしたものです。
いかがでしょうか?これだけズームできると、たいていの撮影には対応できそうな気がしませんか。
旧モデル「PowerShot SX160 IS」との違いは
最も大きな違いは、「単3電池」→「専用電池」ということでしょう。
他の主なスペックは、以下の表のとおりです。
機種名 | PowerShot SX170 IS | PowerShot SX160 IS |
イメージセンサー | 1/2.3型 CCD | 1/2.3型 CCD |
1600万画素 | 1600万画素 | |
感度(ISO) | 100-1600 | 100-1600 |
レンズ (35mm換算) |
28-448mm (16倍ズーム) | 28-448mm (16倍ズーム) |
F5.0-8.0 | F5.0-8.0 | |
液晶モニター | 3型 約23万画素 | 3型 約23万画素 |
連射 | 通常0.8枚/秒 | 0.8枚/秒 (2.8枚/秒:ローライトモード) |
動画 | 1280 x 720 音声:ステレオ | 1280 x 720 音声:ステレオ |
撮影可能枚数 | 約440枚:エコモード時 | 約380枚:ニッケル水素電池 |
大きさ(CIPA準拠) | 108.0×71.0×43.9mm | 111.0 x 72.5 x 44.1 mm |
質量(CIPA準拠) | 約251g (電池含む) | 約291g (電池含む) |
そのほか | 起動約1.7秒 手ぶれ補正:レンズシフト式 |
起動約1.8秒 手ぶれ補正:レンズシフト式 |
オレンジの部分に注目してみてください。
専用電池にしたメリットとして、若干ですがボディサイズが小さくなり、質量も軽くなっています。
撮影可能枚数は、必ずしも電池が変わったことだけでは無いと思いますが、増えていますね。
ということで、モデルチェンジして性能的には向上していると思われます。
「PowerShot SX170 IS」の電池について
今回のモデルチェンジで、「PowerShot SX170 IS」は専用電池を使うようになってしまいました。
先代までのモデルが単3電池が使えただけに、残念に思う口コミがネット上にはたくさん見られます。実は、私もそう思うところも多々ありました。
でも、なぜこのデジカメを買ったかというと、専用電池でも問題ないと判断したからです。
理由は2つあります。
1 撮影可能枚数(電池寿命)が長くなった
旧モデル アルカリ電池(付属品):約140 枚 ニッケル水素電池(別売):約380 枚
新モデル 通常撮影時:約300枚 エコモード時:約440枚
2 他のモデルと共通の専用電池
付属のバッテリーパック「NB-6LH」は、対応機種がたくさんあります。
どれくらいあるか、列挙してみましょう。
IXY 10S, IXY 200F, IXY 30S, IXY 31S, IXY 32S,
IXY DIGITAL 110 IS, IXY DIGITAL 25 IS, IXY DIGITAL 930 IS,
PowerShot D10, PowerShot D20, PowerShot S120,
PowerShot S200, PowerShot S90, PowerShot S95,
PowerShot SX170 IS, PowerShot SX260 HS, PowerShot SX280 HS,
PowerShot SX510 HS
ということで、これらのデジカメをすでに使っている方にとっては不便どころか、予備電池と予備の充電器が増えたようなものです。
私も、上の機種のうち、いくつかをすでに持っているのでむしろ電池が共通だというメリットを感じて購入しました。
なお、専用電池になってボディが小型化したということもあげられますね。